妖怪大戦争 レポートその3

角川(旧大映)スタジオの壁画を描く事に…

2004年7月。
撮影が始まり、僕のデザイン画の仕事が一段落した頃、角川スタジオリニューアル記念の一環として、妖怪壁画を作る事になったという事で壁画イラストの依頼を受けました。
漫画の連載の事も気にせず、大変名誉な事だと思ってあっさり引き受けた僕は、壁のサイズをセンチ単位で出してもらって製作に入りました。

これがスタジオの南面の壁の図面。
計16枚の壁に妖怪を1体ずつ描くというものでした。

建物の側面の16枚もある壁に貼り込むイラストは雨水のパイプや自動販売機などを考慮して、昔の幽霊画の掛け軸のような、和紙に筆で描かれたようなデザインで統一しました。

「ぐわんげ」のポスターで一度絵巻調の絵は経験済みだったので比較的楽に方向性が決まりました。

壁画を描くという話を聞いた時には壁に向かってペンキでヌリヌリするのかと思って、そんな事僕にはムリムリムリムリ(神木くん調で…)と思ったのですが、最近の技術は進歩したもので、パソコンのデータがそのまま貼り込めるらしいですね。(スゲ~)
おかげで僕にも描けました!(笑)

↓以下が完成画です。
小さくて見づらいですが、スネコスリがいろんな妖怪の所に旅をするというコンセプトです。

[道路に面した一番目立つ所に居る油すましと傘化け]

[入り口付近のガメラ喫茶前の麒麟送子]

[同じく川姫]

[ゲートを越えた所にいる大天狗]

[窓から侵入するぬらりひょん。
窓の中は実際のスタジオ内のはめ込み写真]

[この辺は一番奥。スタジオのすぐとなりに高校があって、その校庭から怪しい壁画が丸見え!(笑]

[スタジオの奥の方に居るろくろ首]


<レポートその4に続く…>