第19話(かっぱ?)
妖介はいきなり警察に追いまわされるハメに。
いろりも妖介を追い詰める。
いろりの次は蝦夷を相手に…。
いったい妖介の身に何が起こった!?
眷族は全部で10匹。
そして四季や属性も関係があるらしい。
季節は冬になり、妖介の寿命もあと半年…。
宮古野市の謎も深まるばかり。
太一は、このところ巷を騒がす「かっぱ」の噂を語る。
青龍川にはかっぱの民話があるというが…。
そんなある夜、民話は現実のモノに…。
川の中州に浮かぶ黒いシルエットの正体は?
第20話(覚とケンジ)
季節は冬。
宮古野市にはクリスマスの日が近づいてきていた。
通学途中、妖介は不良グループによるゆすりの現場に居合わせる。
不良グループの中心人物の名はケンジ。
実はケンジと妖介たちは昔、親しい仲だった。
不良グループの中に一人だけまじめそうな少年「覚」がいた。
彼はグループ内でイジメにあっていた。
ひとり川に取り残されてしまった覚。
覚は、変わり果てた自然と人間関係に涙する。
…そのとき。
第21話(覚醒)
クリスマスイブの日。
妖介たちは、街にできたばかりのショッピングモールに買い出しに来ていた。
そこで万引きをする幼なじみのケンジの姿を発見。
それはクリスマスの雰囲気がシラける光景だった。
不良グループは1週間行方不明だった覚をみつける。
しかしどこか様子がおかしいようだ…。
一瞬でひとりの少年が襲われた。
覚は明らかに人間業とは思えない力で少年の目玉を喰らう。
少年の次は少女が…。
狂気の表情を浮かべる覚に、かつての友人たちの言葉はもう届いていない。
第22話(復讐)
ピンチのケンジを救ったのは妖介だった。
大勢の人が見守る中で、眷族は妖介たちに牙を剥く。
飛んできた朱雀の矢をかわし、あっという間に天井に…。
覚の恐るべきスピードの速さに驚く妖介。
人ごみの中、狙い済ましたかのように不良グループを襲う覚。
妖介は覚の目的を探るが…。
ケンジたちを守れるのは妖介のみ。
しかしケンジはそんな妖介の言葉に耳を貸さない。
ひとり…、またひとり…。
かつての友を次々と手にかける覚。
次は誰だ…?
第23話(瀞主の力)
偶然現れたいろりが仲間に加わる。
不良グループはあと2人。
これ以上覚の殺戮を見逃すわけにはいかない!
いろり対覚の壮絶なバトルが始まった。
ショッピングモール内を、所狭しと戦う2人。
それは神器使いと眷族との格闘戦だった。
妖介はある作戦を提案する。
朱雀の矢は残り1本…。
これ以上失敗は許されない。
次でなんとしてもしとめなければ…。
いろり対覚の格闘戦は熾烈を極めた。
いろりはなんとしても覚の動きを封じなくてはならない。
しかし…。
そしてついに朱雀の矢は放たれた。
この矢の向かう行方は!?
ケンジたちの運命は…?
第24話(能力-ちから の代償)
追い詰められたケンジを救うため、覚に体当たりを仕掛けるいろり。
一ノ瀬の死を見て取り乱したいろりの攻撃は、簡単に覚にかわされた。
ひたすら追われるケンジを守るために、大量の出血をしながらも立ち上がる妖介。
しかし朱雀の矢は一本も残っていなかった…。
ただひとり残されひたすら逃げるケンジ。
しかし覚の復讐の魔の手は、どこまでもケンジを追い詰める。
ケンジを捕らえ、狂気の表情をむき出しにする覚。
もはやケンジには救いの手は届かないのか?
覚の爪がケンジをとらえた瞬間、現われた白虎。
燃え盛る覚の身体。
覚はいったいどうなってしまうのか?
そしてケンジは瀞主から逃れることができるのか?