高知取材レポート

『怪獣自衛隊』新章の取材で高知に行ってきました。
今回は作画スタッフも引き連れ4人のカメラで撮影します。
さぁ取材開始という所でメインのカメラに電池が入ってない!
充電したまま忘れて来ちゃった~!
このままでは一番画質のいいカメラで撮影ができない、早々にトラブル発生!どうする?

地元のキタムラカメラで電池と充電池を買う事に。
充電池はあったが充電器が取り扱われていない!
嘆いていると店員さんが「店の電池をお貸ししますよ。本来このようなサービスはしていないのですが、お困りのようなので…。」と神対応!
暖かい…高知!

そんなわけで取材期間中充電池をお借りし、感謝の気持ちを込め充電池だけ購入。
そして向かうは土佐湾!
ホエールウォッチングの船をチャーターしました。
コロナのせいでお客さんが減っていた為こんな事が出来たのですが、皆さんはクジラを見に来てね!

船長さんとコースの相談。
クジラ目的でも、観光でもない、漫画を描く為「怪獣が出る場所を海から撮る」という怪しいオーダー。
しかも膨らんだ予定にもかかわらず見積り内できっちり引き受けてくれました。
なんて寛容…。
著名な漫画家を輩出した高知県は漫画家に優しすぎないか?

若干小雨が降っていた土佐湾は結構な波の高さ。
ほぼ寝ずに来たスタッフはグロッキー状態…。
でも怪獣が現れるような海はこんなもんじゃないはず。
海からの写真ってなかなか撮れないんですよね。
貴重な収穫です。

浦ノ内湾に入ると湖のように静寂で、外海とは違って凪の海面が鏡のように空を反射して、奥の山は雨のせいで霧が立ち上がって雲を生み出している状態。
日常離れした美しい景色と静けさにうっとりと時間を忘れて眺め入っていました。
作品にどう生かそう…?

高知初の夕食。
ガイドを頼んだ地元友人に選んでもらった「寅八商店」というお店に入りました。
普段からスタッフには「高知で食べるカツオは規格外だから!他の料理もメチャクチャ旨いから!」と豪語してたせいでスタッフは期待しまくり。
ハードルを上げまくっちゃった?さてリアクションは?

いよいよ実食!
結論、頼んだ料理全て想像以上に美味かった!
スタッフは「どうせ大げさに言ってるんだろう?」とハードルを下げてたみたいで、あまりの美味さに驚いて、覚えたての高知弁で「こじゃんと(高知弁で最上級を差す)旨い!」と言い放つ程。
料理の写真?全員が撮り忘れました。(汗)

2日目は高知市名物、朝の「日曜市」の取材。
先日ポスターイラストの仕事をした為、市役所の方とお近づきになれたので、この日は日曜市の案内をしてくださる事になりました。
こちらが展示風景。PRのお役に立てるといいのですが…。
もう1枚も後日発表。

ポスターを描く際に資料写真をたくさん撮らせていただいたお店にご挨拶。
するとサービスの恩返しが…!この県はサービス精神が凄い!
僕もそんなトコがありますが、人が喜ぶ事が嬉しいんですよね。
これは高知の県民性だと実感しました。

日曜市の代名詞
揚げたて「いも天」
炭火で焼きたて「やきとり」も旨いが
巨大なししとう「甘とうがらし」も最高!
氷で冷やした絶品フルーツ「徳谷トマト」
神技の甘さ「エメラルドメロン」
つゆはうどん・麺はラーメン、優しい出汁の「中日そば」
とても書ききれない!

テント色がグリーンのみという規則のせいか地味な印象を持たれるかもですが、商品は絶品ばかり!
これでは「高知県民は美味いモノ隠してる!」という気さえしてきます。(笑)
昔から日曜市は横目で見る程度でしたが、こんなに楽しいとは今回初めて知りました。

企画協力の白土氏と担当も合流。
そして高知市役所の方々とミーティング。
怪獣出現のシミュレーションについて伺いたいと伝えたら専門職の方に来ていただきました。
おかげで実にリアリティーのある話が聞けて白土氏と共に大満足!
怪獣VS高知市民の壮絶なバトルを描くのが今から楽しみ!

街のシンボル高知城、そして関係施設や街を守る要衝となる場所を撮影。
合間に白土氏と戦略会議。楽しい…楽しすぎる…。
スパイか?と疑われそうな程、橋や港を撮影。(これって国によっては逮捕されるので注意)
おかげでストーリーの骨格が固まってきました。

取材を終えカツオの人気店『明神丸』に!
個人的にカツオのタタキが宇宙一旨い店です。
ゆうべのカツオも宇宙トップクラスでしたが明神丸も素晴らしい!
白土氏は「カツオが美味しいのは予想できたけどトマトやウツボがこんなに美味しいとは…」と驚かれていました。

3日目は桂浜を徹底取材。
電池をキタムラカメラさんにお返しし、お土産を買い込み、最後の最後に白土氏リクエストで空港付近にある戦時中の遺物「戦闘機掩体(格納庫)」にも立ち寄り、お腹いっぱいの高知取材となりました。
高知の皆さんありがとうございます!
面白い作品目指して頑張ります!

帰りの飛行機。
なぜか首都圏上空を遊覧飛行。
いつもは海から着陸するのにこんなの初めて。
白土氏曰く、米軍管理の「横田空域」が少し緩和され、日本の旅客機が広く使えるようになったせいで、このようなアプローチが可能になったのでは?との事。
六本木ヒルズに東京タワーにスカイツリーが1枚に。


最後に今回紹介したオススメ店