おとぎ奉り

おとぎ奉り

最終章 ─第11章─

第62話(百鬼夜行) TV局の中継スタッフが六条神社で見たものは、奇怪な集団だった。逃げろと叫ぶケンジだが…。 そのうちのひとりがバケモノに姿を変えた。言葉無く立ちすくむTVスタッフたち。 彼らのピン...
おとぎ奉り

追儺(ついな)の章

第61話(落陽) 時はさかのぼり室町時代末期。応仁の乱で京都を追われた貴族が宮古野を訪れ、この地に京を模した都を建造した。 権力は移り、双子の主が誕生した。兄は一臣、弟は重臣といった…。 宮古野京の実...
おとぎ奉り

丁(ひのと)の章 ─第10章─

第53話(大文字山の神) 宮古野市は、眷族対策は警察の手に余ると判断し、とうとう自衛隊に出動を要請した。警察に代わって命令を受けた陸上自衛隊第14施設中隊は、最後の眷族を絵馬の状態で発見したという報告...
おとぎ奉り

丙(ひのえ)の章 ─第9章─

第44話(神護一族) 神器使いチーム強化合宿所で作戦ミーティングをしている中、よもぎはひとり思いつめていた。それは妖介の残り1ヶ月に迫った寿命についてだった。 よもぎは蝦夷に詰め寄った。妖介の残り少な...
おとぎ奉り

閑話休題5

第43話(白虎の呪い) ある日ケンジが神器を出そうとすると、突如激しい痛みとともに背中に手痕が浮かび、神器が出せなくなってしまった。何かの呪いだろうか? その頃よもぎは祖母から後継ぎについて相談を受け...
おとぎ奉り

土用の章 ─第0章─

第41話(七夕の明け)前編 話は一年前にさかのぼる。眷族がまだ目覚める前、宮古野市の異変にいち早く気づいた蝦夷と前神主が動き始める。 蝦夷たちは危機を伝えるも、あまりにも非現実的な話に相手にされない。...
おとぎ奉り

戊(つちのえ)の章 ─第8章─

第38話(見鬼の能力) 父の死を乗り越えた直後、今度は彼氏からも別れを告げられ、心におおきな傷を作ってしまうよもぎ。 心に深く刻まれた傷が、見鬼としての新たな能力を目覚めさせようとしていた。 その能力...
おとぎ奉り

閑話休題4

第37話(こころの孔) 4月になって新学期が始まった。妖介達は3年に進級し、変り映えのしないクラスメイトと談笑している。 妖介達に声をかける新入生がいた。それはなんとあの大和林檎。彼女は宮古野高校に入...
おとぎ奉り

乙(きのと)の章 ─第7章─

第31話(林檎と豆狸) ある山里で墓に手を合わせる少女、大和林檎。乙の章はこの15歳の少女の視点から始まっていく。 ある日、林檎は山で変わった狸と出会う。人懐っこいこの狸はどうやら豆狸という物の怪らし...
おとぎ奉り

閑話休題3

第30話(不器用でわりーか!) ひょんなことから妖介の寿命があと半年だという事を知ってしまった潤子。 潤子は妖介に対する自分の想いに説明がつけられず答えを捜し求める。 バレンタイン前日。潤子は妖介に伝...