妖怪大戦争 レポートその6

初号試写会

2005年6月。
ようやく映画が完成し、関係者のみの初号試写会に行って来ました。
早目に着いた僕は、プロデューサーの「どこに座っててもいいですよ!」との言葉に甘え、中段のど真ん中に席をとりました。

しばらくしてひとつ前の席に川姫役の高橋真唯さんとタダシ役の神木隆之介くんが座り、ビビっていたら、空席を少しあけた左側に菅原文太さんが。
すぐ右隣の席に宮部先生京極先生が!!
そこでアタフタしてたら真後ろに水木先生が!
「なんで自分こんな席(トコ)いるの~~~~!?」と思ってみても時すでに遅し、四方囲まれてもうどこにも逃げられません。

[物凄く恐縮しながら拝見させて頂きました]

観終わってみて…。

いろいろ関係している立場だからなのか、なかなか普通の感想がでてきませんでした。

たとえば、
「2004年は記録的猛暑だったから夏の暑そうなイイ絵が撮れてるなぁ~」とか…、
「このシーンは監督のゼスチャー説明よりもちょっと物足りなくない?」とか、
「この森の外はあのスタジオなんだよな~」とか、
「川姫の衣装デザイン、布少なくない?っていうかあれデザインしたの僕じゃん!」とか…、
普通の感想が出てきません!!

後日、マスコミ試写会で2度目を観に行ったときは、やっとお客さんの立場として観る事ができました。
感想は、「素直に楽しい映画!!」です。

『スターウォーズ』『宇宙戦争』と比較してはいけません。
でもあえて比較した言い方をすると、
妖怪大戦争は、

この夏一番笑える戦争映画になるでしょう!

ネタバレになるといけないのでこれ以上内容には触れません~!

最後に

以上が、『妖怪大戦争』に妖怪デザインとして関わった僕の視点から見た製作日誌でした。

終わってみたら楽しい思い出ばかりでした。
映画を創るというのは物凄いエネルギーなんだな~と圧倒されました。

これからはしばらく漫画に専念しますが、この映画で得た経験は絶対に今後の自分の漫画に大きく影響することでしょう。
三池監督のような中毒性を持った作家を目指してこれからがんばります。

皆さんも是非この三池演出のたっぷり詰まった『妖怪大戦争』をチェックしてみてください!