庚(かのえ)の章 ─第2章─

第4話(残された寿命)

謎の男からの接触。
この男の登場は妖介に何をもたらすのか?

宮古野高校を襲う黒い影。
これが新しい眷族なのか?

襲い来る虫はカゲロウに似ていたが、その尋常でない行動は明らかにそれとは違っていた。

高いところに…。
見鬼の血を引くよもぎは、いち早くこの危機に気づいた。
しかし…。

第5話(青龍の槍)

逃げ遅れた潤子が虫に襲われる。
しかしこの虫の姿は、誰にも見る事はできなかった。

潤子を助けようと夢中になるよもぎの背後にも…。
よもぎも危機に追い込まれる。

そのころ、妖介たちは校舎の屋上から変わり果てパニックになる宮古野市を一望する。

神器を持つ妖介たちにもこの虫は見る事ができた。
蝦夷はこの眷族の弱点を見抜き走る!

妖介も後を追うが、地面を覆う虫に触れぬよう屋根の上を走る。
決して落ちてはいけないのだ。

第6話(陽炎)

謎の蟲で溢れかえる宮古野市。
その姿は誰の目にも映らなかったが、人々に多大な影響を与えていた。

眷族は子供や年寄りも見境なく攻撃してくる。
精気を奪われ次々と動けなくなる人々に、街はパニックとなる。

妖介は狭い場所から、思わず弓を横に構えて放つ事になる。
その思わぬ効果とは…?

高いところから落ちてはいけない。
妖介は自分なりの方法で、眷族と戦う蝦夷の元へと急ぐ。

思わぬ眷族の反撃で蝦夷はピンチに陥る。
しかし妖介はまだ遥か遠くに・・・。
どうなる蝦夷?

追いつめられた蝦夷と妖介が最後にとった戦法とは…。